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21世紀の資本 単行本 – 2014/12/6 トマ・ピケティ (著), 山形浩生 (翻訳), 守岡桜 (翻訳), 森本正史 (翻訳)

21世紀の資本
読み始めてすぐ
著者がかなり反骨精神にみちているときづく
ロックだね

相続制度が相続財産額を左右し格差の継承に影響する
少子化は格差を助長する

最先進国では成長率は2%以下で大きい方
新興国の3-4%はあくまでキャッチアップまでの一時的なものにすぎない

そして1%成長でも30年もすれば大きな変化をもたらす

硬い本かと思ってたけどおもしろくてどんど?読み進められる
次々に興味深いトピックが放り込まれ固定概念を更新し続ける

ヨーロッパでも日本でも
戦後のアメリカキャッチアップの高成長の時代は神話化されノスタルジーの対象となっている

人口と経済成長率は16-19世紀にかけて上昇し
21世紀中には元どおりの停滞に向かいそう

人口増加率が低いと国民所得の増加率より既存の資本家の資本の増加率の方が高くなっていく。「すると資本家の政治力なども高まり閉塞社会化を促進する・・・

日本のことかな?

突き詰めると多産化は既存資本の優位性を脅かし
少子化は意識高い系を生み出す

意外と読みやすいが文章ではなくグラフや図で示してくれと思う箇所が多い
カラーの円グラフとかもっと使ってくれ

18、19世紀は税負担が無いに等しかった
福祉がないせいか?
20世紀は重税
将来は再び税が軽くなる

資本の限界生産性は資本が増加しすぎると減る
人が足りない状況だと意味なし

金を生み出さない資産はショボい。
さいこうのしさんは株や事業資産

こういうのがないと貧乏

格差社会と言われる現在でも中世よりはかなりマシだ。
今いる中流層は歴史的には最近出現した集団でありなぜ中理想が誕生したのかを解明する事はこれからの時代の変化を先読みする礎になる

このままだと米国で格差の新記録

資産家よりも高位管理職の方が戦争などの混乱に対して経済的に強い

リーマンショックを経ても米国の格差拡大は続いている

パレートの法則はデータ不足のため間違ってるとの指摘

昔の文学作品は主人公の強さの秘密がその血統や気品といったようなものに示されていた
人としての徳があるからお金持ちで優秀だと言う理由だ

現代の映画などでは主人公たちの強さの秘密はその特殊な生まれやそれに基づいた能力によって示される

この違いは当時の経済的な世相を反映しており昔は相続による格差が能力による格差よりもはるかに大きかったのだ

だがこの流れは先進国の格差拡大によって元に戻ろうとしている

この事はハリウッド映画や日本の漫画アニメなどにも反映されている

能力主義努力主義だったドラゴンボールに比べてワンピースではしゅぎょうしーんなどが少なくその強さの根拠は血統によって示される

またハリウッド映画justiceリーグでも能力主義のキャラクターたちをまとめあげるのは金持ちであるバットマンであるである

フラッシュ「で、あんたの能力は?」
バットマン「『金持ち』だ。」

1960ー1970くらいまでは戦乱による格差の縮小がしていた時代だ1,980年代から日米ともに格差は拡大しているヨーロッパにおいては同じである

格差はどんどん拡大しており100年前の水準を上回るようになると考えられる

ソ連の誕生は事故のようなものだったがその後の先進国における社会主義運動がどちらかというと相続財産の影響少ない時期に起き、その前後のより能力主義的な階層移動のやりやすい時期には起きていなかったということが興味深い。

戦後のヨーロッパアメリカ日本における社会主義運動は良い自由で解放された階層移動のしやすい能力主義の経済における敗者の宗教に過ぎなかったのだろうか

アメリカのハーバード大などはかなりの専門知識を要するプライヴェートエクイティ海外の非上場株などにも投資している。
一般大衆ではてのとどかない領域だ

ハーバードは1億ドルを基金の管理に当てている

現金で所持しているのでもない限り金持ちはインフレにも強い実物資産に投資すればインフレに耐えるえられるもしくはインフレでさらに設けることもできる

サウジアラビアは米国債を買いすぎではないか

中国はまだヨーロッパの20分の1ほどの資産しか持っていない

世界の国際収支はまいなすになっている
これは通常ありえない
たっくすへいぶんなどによるもの
統計誤差かもしれないが
世界のGDPの10%ー30%におよぶかも

身の回りにあるものの3分の1は闇経済に消えている

1929年の大恐慌後は清算主義というどんどんダメな会社を潰すという禊のような考え方で傷口を広げた

リーマンショックへの流動性の確保という対応は成功した

税率が国民所得の7から8%だと政府は中心的な君主機能(警察軍事法定外交一般行政)しかできない

富裕国は20世紀の間に国民所得の税率10%から30%ほどに上がった

増えた分の半分は教育と医療に回される
残り半分は福祉だ
福祉の中でも年金が最も多い

だから年金がたっぷり必要になる日本ではタップ日本これから増税することになるすでに所得の60%は徴収されるようになってしまった

その他の公的扶助は国民所得の1%以下である目立って叩かれるほどの割合ではない

こうしてみると20世紀を通して富裕国の国民はとても幸せになっていると言える

今やアメリカン・ドリームはむしろヨーロッパにある
社会的モビリティはアメリカよりヨーロッパの方が高い

累進課税が20世紀最高の発明
自由を希求するアメリカの発明
仏独は企業の国有化などを試した・・・
だが累進課税は米英は高く1970年代まで最大98%という最高のものだ

この本、面白いトピックが絶えないな
ここまでよく盛り込んだ

資本課税のベースとして課税対象だと申告しなければ所有権を認めないというやり方はおもしろい。テコになる。

中国の累進課税は高く評価できる
共産主義だから

法人税の国際的な減税レースをおわらせるために
企業の所在地で課税するというのはいいね

数学者が書いた本であるからまず既存資料に対するアプローチが数学的だしその問題解決に
ついてもプロセスが細かく提案されている

投げっぱなしだったり思いつきや思い込みで書かれている印象がないこれが数学者

破壊的イノベーションに対する考察が抜けている
資本を育てれば資本同士がぶつかって壊れ合うような現象が最近はよく起きる
そもそも資本は歴史の流れに勝てない
ナシームタレブによればどんなに強力なシステムや組織資本でもありの一穴でも脆くも崩れ去るものだ

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