アラブが見た十字軍 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2001/2/1 アミン マアルーフ (著), Amin Maalouf (原著), 牟田口 義郎 (翻訳), 新川 雅子 (翻訳)
アラブが見た十字軍
アラブ国家群は連隊にかけており
少数のフランク十字軍に協力までしている
少数が故にそこまで危険視されてない点も大きい
アラブは都市国家群のようなものでぼんやりと中央集権的な様相ではあるのだが
意思決定の不透明さや平和ボケ、利害関係の激しさが連帯を阻害しており
野盗のような異国の軍勢と臨時同盟まで組んで同民族どう宗教の勢力と対立したり攻城したりしているのである
ムスリム勢力と協調してムスリムを攻める十字軍は十字軍と言えるのか?
法王の宣告はきっかけにすぎず
イスラム勢力圏に入った後のフランクはメチャクチャにやってるのにイスラム世界の混沌がそれを許している
飢餓で食人までやるキリストの軍隊
200ページくらいまではアラブ世界を把握したりフランクのやり方を学べたりで楽しめる。
その後はマンネリ化していく。
いま250ページだが。残りはおもしろいのかな?
ティール港をめぐる戦いでは膠着状態となり敵味方で仲良く宴会、競技などしていたという。
どういう神経なのこ。
12世紀のアラブ世界は統一された中央集権国家ではなかったようだが
群雄割拠し世界最先端の文明だったようだ
西洋をも上回っていた
しかし統合されていなかったのでフランク十字軍と結ぶ者もいたし
内紛も多く敵の侵略を許してしまった
かつ、西からフランク十字軍、東からモンゴル帝国の侵略に会うという最悪の挟撃をうける。
現代においてもヨーロッパと中国に攻撃されるのは恐ろしい
フランス王が攻め込むも負けて捕虜になりさんざん馬鹿にされて釈放される
チンギスハンの孫の1人であるフラーグがなんとイランに君臨していたとは。
アラブ世界は一千年ほど時が止まっているかのようだ
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